インフルエンザ流行に警戒しましょう|予防策・受診目安・麻黄湯(漢方)

医療法人社団 来朋会 朋クリニック(明石市)|

インフルエンザの流行前~流行期は、日常の予防と「早めの受診」がとても大切です。この記事では、予防の基本・受診の目安・麻黄湯(まおうとう)の位置づけと注意点を、クリニックの視点で分かりやすく解説します。

なぜインフルエンザ流行に備えるべき?

感染拡大が速い

学校・職場・家庭などで人→人の感染が起きやすく、短期間で広がる傾向があります。

重症化リスクへの配慮

高齢者・基礎疾患のある方・妊娠中の方は肺炎・合併症のリスクが上がるため、特に注意が必要です。

医療の混雑を回避

流行期は受診が集中します。予防・早期相談がスムーズな受診につながります。

流行株の変化

年ごとに流行株が異なることも。毎シーズン油断せず対策を見直しましょう。

今日からできる予防の基本

  • 手洗い・手指衛生:外出後・食事前・帰宅時に。
  • マスク・咳エチケット:咳・くしゃみの際や人混みでは着用を推奨。
  • 換気・加湿:室内湿度は目安50~60%に。
  • 十分な睡眠と栄養:免疫低下を防ぎます。
  • ワクチン接種:流行前の接種が効果的(詳しくは当院へ)。

当院では状況に応じて、検査・治療・生活指導をご提供します。体調に違和感があれば早めにご相談ください。

受診の目安(何科?いつ?)

  • 突然の高熱・悪寒・関節痛・頭痛・強い倦怠感が出た場合
  • 持病があり症状が強い/長引く、呼吸がつらい・水分がとれない場合
  • 家族内でインフルエンザが判明し、似た症状が出てきた場合

自己判断で市販薬を長期に継続せず、早めに医療機関へ。抗インフルエンザ薬は発症早期の投与で効果が期待できます。

麻黄湯(まおうとう)とは|初期の寒気+高熱に用いられる漢方

麻黄湯は麻黄・桂枝・杏仁・甘草からなる漢方処方で、発熱・悪寒・節々の痛みなどインフルエンザ初期像に用いられることがある薬です。体質(証)や症状に合致すると、初期症状の緩和が期待できるケースがあります。

ポイント

  • 対象の目安:体力があり、汗がまだ出ていない悪寒+高熱の初期。
  • 期待されること:悪寒・頭痛・関節痛などの初期症状の緩和(個人差あり)。
  • 位置づけ抗インフルエンザ薬の代替ではありません。必要時は併用や切り替えを検討します。

注意点

  • 高血圧・心疾患・緑内障・前立腺肥大・妊娠中・高齢の方は要相談。
  • 長期連用は避ける:症状の推移を見て医師が調整します。
  • 自己判断での継続服用は避ける:証に合わないと効果が乏しい・副作用の恐れ。

よくある質問

Q. インフルエンザと感冒(風邪)の違いは?

インフルエンザは急な高熱・悪寒・関節痛・強い倦怠感が出やすく、全身症状が強いのが特徴です。検査と総合的な診察で判断します。

Q. いつ受診すべきですか?

高熱やつらい全身症状がある、持病がある、体力が落ちている、息苦しさや水分がとれない場合は早めに受診してください。抗インフル薬は発症早期ほど有効性が期待できます。

Q. 麻黄湯だけで治せますか?

いいえ。麻黄湯は初期症状の緩和に用いられることがありますが、抗インフル薬の代替ではありません。診察のうえ最適な治療を選びます。

朋クリニックのご案内

住所:兵庫県明石市明南町1-4-8(〒673-0001)

電話:078-923-3456

診療時間:
火・土 9:00–18:00/木 9:00–12:00/その他平日 9:00–18:30
お問い合わせ時間:毎日 9:00–12:00/14:00–18:30

当院では「BioFire® SpotFire®(スポットファイアー)」による15項目同時PCR検査が可能です!

朋クリニックでは、bioMérieux(ビオメリュー)社製の全自動PCR検査システム「BioFire® SpotFire®(スポットファイアー)」を導入しています。

これだけの検査項目を、一度に・約15分で判定

鼻咽頭ぬぐい液などの検体を用い、わずか約15分で下記の15種類の呼吸器感染症ウイルス・細菌を同時に解析できます。

【ウイルス検出項目】

  • 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
  • 季節性コロナウイルス
  • インフルエンザA(H1・H3)
  • インフルエンザB
  • RSウイルス
  • アデノウイルス
  • ヒトメタニューモウイルス
  • ヒトライノウイルス/エンテロウイルス
  • パラインフルエンザウイルス

【細菌検出項目】

  • Bordetella pertussis(百日咳菌)
  • Bordetella parapertussis(パラ百日咳菌)
  • Chlamydia pneumoniae(クラミジア・ニューモニエ)
  • Mycoplasma pneumoniae(マイコプラズマ・ニューモニエ)

つまり、「インフルエンザかな?」「コロナかも?」という時に、
一度の検査でインフルエンザ・新型コロナ・RSウイルス・マイコプラズマなど15項目すべてを迅速に判定できます。
複数の感染症を一気に判定できるのは、このスポットファイアーだけ。

感染源を正確に特定することで、治療方針を早期に決定でき、抗菌薬や抗ウイルス薬の適正使用にもつながります。

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