不明熱とは、『発熱が3週間以上持続し、38.3℃以上となり診断の確定しないもの』
原因として、感染症が40%、がんなどの悪性腫瘍が20%、膠原病が20%を占めると言われています。

多くの患者さんは、すでに診療所、クリニックや病院である程度の検査をすでに行っていると思います。
しかし「見逃しやすい臓器」が原因となっていることもあります。

その例としては、骨、副鼻腔、卵巣、前立腺、脾臓などです。

不明熱には丁寧な問診と診察、血液・画像検査がかかせません。
診断がなかなかつかなかった病気を診断するには、やはり時間がかかることもあります。

また発熱が半年後以上持続した方もいますが、解熱し、寛解する方もたくさんいらっしゃるのであまり重大に考えすぎず、精神的にも追い込まないことが重要となります。

原因と考えられる疾患

感染性:新型コロナウイルス、HIV感染症、結核、心内膜炎、化膿性椎体炎、梅毒、マラリア、日本紅斑熱など
悪性:リンパ腫、肝転移、腎細胞がん、心房粘液腫など
膠原病:巨細胞動脈炎、全身性エリテマトーデス、血管炎、リウマチ熱など
その他:薬剤、熱中症など

 

朋クリニック