手が痺れる
📝 この記事でわかること
- 手がしびれる原因の全体像(首・末梢神経・脳・内科疾患など)
- 「どの指がしびれるか」で疑うべき病気の違い
- 絶対に見逃してはいけない脳梗塞・TIAの危険なサイン
- 朋クリニックでの診察・検査の流れとご予約方法
「最近、手がしびれる…」と感じながら、「寝方が悪かっただけかな」「疲れているだけかな」と放置していませんか?手のしびれは、脳梗塞・頚椎症・手根管症候群・糖尿病など、非常に幅広い疾患が原因となり得ます。特に急に片側の手がしびれた場合は、脳梗塞の可能性があり、一刻も早い受診が必要です。
こんにちは、朋クリニックの医師です。今回は、患者さんから非常に多くご相談いただく「手のしびれ」について、医療の専門家の立場から詳しく解説します。
手がしびれる原因は、実に多岐にわたります。臨床では「どの指がしびれるか」「片側か両側か」「首・肩・肘・手首のどこから来ているか」「急性発症か慢性か」で整理すると見落としが少なくなります。しびれは分布から障害部位を推定し、発症速度・左右差・筋力低下などで鑑別を絞るのが基本です。
▲ 手のしびれの原因は大きく「脳・中枢神経」「頚椎」「末梢神経」「内科疾患」の4つに分類されます。
手のしびれの原因として非常に多いのが、頚椎(首の骨)の問題です。加齢による変形や椎間板の変性が原因となることが多く、中高年の方に多く見られます。
頚椎の変形、椎間板ヘルニア、骨棘などで神経根が圧迫され、手や指にしびれが出ます。首の痛み、肩甲骨周囲痛、上肢痛、筋力低下を伴うことがあります。
| 障害神経根 | しびれが出る指 |
|---|---|
| C6神経根 | 母指(親指)〜示指(人差し指) |
| C7神経根 | 中指 |
| C8神経根 | 環指(薬指)〜小指側 |
※実際には典型通りでないことも多く、専門医による診察が重要です。
首の脊髄そのものが圧迫される病態です。手のしびれだけでなく、箸が使いにくい、ボタンがかけにくい、字が書きにくい、歩きにくい、足がもつれるなどがあれば要注意です。比較的若年〜中年でも起こり得ます。
手のしびれの原因として最も頻度が高い疾患のひとつです。正中神経が手首で圧迫されます。母指・示指・中指・環指橈側のしびれが中心で、夜間や朝方に悪化しやすいのが特徴です。
手の使いすぎ・妊娠・糖尿病・透析・関節リウマチ・甲状腺機能低下症・手首の骨折後・ガングリオンなど、様々な背景が関係します。
尺骨神経が肘で圧迫されると(肘部管症候群)、小指と環指尺側のしびれが特徴です。進行すると骨間筋萎縮、握力低下、細かい作業のしにくさが出ます。手関節部での圧迫(ギヨン管症候群)は、自転車・バイク・杖の使用が多い方で起こることがあります。
手背側のしびれや手関節背屈困難が出ます。いわゆる「土曜の夜の麻痺」のように、上腕を圧迫して寝た後に起こることがあります。
脳梗塞や一過性脳虚血発作(TIA)では、急に片側の手がしびれることがあります。手だけでなく、顔のしびれ、ろれつが回らない、片麻痺、ふらつき、視野異常があれば脳血管障害を強く疑います。これらの症状は一刻を争う緊急事態です。
▲ これらの症状が突然現れたら、脳梗塞・TIAの可能性があります。すぐに医療機関を受診してください。
脳腫瘍や多発性硬化症なども、徐々に進行する片側のしびれ、頭痛、けいれん、麻痺などを引き起こすことがあります。若年〜中年で、しびれが時間的・空間的に再発寛解する場合は多発性硬化症も鑑別に入ります。
「急に手がしびれた」「片側だけしびれる」
そんな症状は放置せず、すぐに朋クリニックへご相談ください。
神経内科専門医が丁寧に診察・検査いたします。
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内科・整形外科は常時2診体制で診療しています
両側性・左右対称・手足末端からのしびれが典型です。足のしびれが先行し、進行すると手にも出ることがあります。ピリピリ感や灼熱感を伴うことが多いです。
ビタミンB12欠乏では、手足のしびれ・ふらつき・深部感覚障害・貧血・舌炎などを伴うことがあります。胃切除後・長期PPI内服・菜食主義の方は要注意です。甲状腺機能低下症は手根管症候群を合併しやすく、全身倦怠感・寒がり・浮腫・体重増加・徐脈などを伴います。
腎不全・透析関連(尿毒症性神経障害)、肝疾患・アルコール性神経障害、電解質異常(低カルシウム血症など)、関節リウマチ、血管炎性ニューロパチー、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群なども手のしびれを引き起こすことがあります。
手のしびれを診断する上で、「どの指がしびれるか」は非常に重要な情報です。以下の図と表を参考に、ご自身の症状を確認してみてください。
▲ しびれる指の場所によって、疑うべき病気が変わります。
| しびれの部位 | 疑われる主な原因 |
|---|---|
| 母指・示指・中指 | 手根管症候群、C6〜C7神経根症、正中神経障害、糖尿病性神経障害、頚椎症 |
| 小指・環指 | 肘部管症候群、ギヨン管症候群、C8神経根症、胸郭出口症候群 |
| 手全体がしびれる | 頚椎症性脊髄症、頚椎椎間板ヘルニア、糖尿病性末梢神経障害、ビタミンB12欠乏、過換気、多発ニューロパチー |
| 片側の手だけ急にしびれる | 脳梗塞・TIA(緊急!)、頚椎神経根症、末梢神経圧迫、帯状疱疹前駆症状 |
| 両手がしびれる | 頚髄症、糖尿病性神経障害、ビタミンB12欠乏、甲状腺機能低下症、透析関連、多発ニューロパチー、過換気 |
以下の症状がある場合は、単なる末梢神経圧迫として扱わず、早めの精査が必要です。特に急性発症のものは緊急性が高い場合があります。
| 危険なサイン | 疑われる緊急疾患 |
|---|---|
| 急に片側の手足がしびれた | 脳梗塞・TIA |
| 顔面のしびれ、ろれつ困難、片麻痺を伴う | 脳梗塞・TIA |
| 手だけでなく足も動かしにくい・歩行障害がある | 頚髄症・脳血管障害 |
| 箸が使いにくい・ボタンがかけにくい | 頚椎症性脊髄症 |
| 排尿障害がある | 脊髄障害 |
| 筋萎縮がある・しびれが急速に悪化する | ギラン・バレー症候群・進行性神経障害 |
| 発熱・体重減少・悪性腫瘍の既往がある | 腫瘍性・感染性疾患 |
▲ 朋クリニックでは神経内科専門医が丁寧に診察し、必要な検査を行います。
朋クリニックでは、内科・整形外科ともに常時2診体制で診療を行っております。内科には血液内科専門医、神経内科専門医が計5名在籍しており、手のしびれの原因を多角的・専門的に評価することができます。
感覚障害の分布確認・筋力評価・腱反射・Tinel徴候・Phalen test・Spurling test・巧緻運動評価・歩行評価・脈拍・冷感・皮膚色確認など、丁寧な神経学的診察を行います。
| 検査の種類 | 内容 |
|---|---|
| 画像検査 | 頚椎X線・頚椎MRI・手関節/肘関節X線・エコー・必要時に頭部MRI/CT |
| 血液検査 | HbA1c・ビタミンB12・葉酸・TSH/FT4(甲状腺)・腎機能・肝機能・電解質・炎症反応・リウマチ関連・自己抗体など |
| 神経検査 | 神経伝導検査・筋電図(必要に応じて) |
※眼科、産婦人科、歯科は当院では対応しておりませんので、あらかじめご了承ください。
手のしびれは、単純な手根管症候群や肘部管症候群だけでなく、頚椎疾患・脳血管障害・糖尿病・ビタミン欠乏・膠原病・薬剤性・血管性・心因性まで、幅広く考える必要があります。
📝 この記事のまとめ
- 手のしびれの原因は「首・末梢神経・脳・内科疾患」など非常に幅広い。
- 「どの指がしびれるか」「片側か両側か」「急に発症したか」が診断の鍵。
- 急に片側の手がしびれ、顔のしびれ・ろれつ困難・片麻痺を伴う場合は脳梗塞の緊急サイン。
- 箸が使いにくい・ボタンがかけにくいなどの巧緻運動障害は頚髄症を疑う。
- 原因を正確に特定するには、専門医による診察と適切な検査が不可欠。
※ 本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。特に急性発症のしびれや、顔のしびれ・ろれつ困難・片麻痺を伴う場合は、速やかに救急受診をご検討ください。


