麻疹(はしか)が増えています!
📝 この記事でわかること
- 現在急増中の「はしか(麻疹)」の恐るべき感染力と症状
- 免疫がないと「ほぼ100%」感染してしまう理由
- ワクチン接種の重要性と対象者の見分け方
- 朋クリニックでのワクチン接種のご案内とご予約方法
現在、国内ではしか(麻疹)の感染が急速に拡大しています。今年の患者数はすでに昨年の同時期の約4倍に上っており、感染力はインフルエンザの約10倍とも言われています。特に海外渡航歴のある方や、人の移動が多い時期には最大限の警戒が必要です。
こんにちは、朋クリニックの医師です。今回は、連日ニュースでも大きく取り上げられている「はしか(麻疹)」について、医療の専門家の立場から詳しく解説します。
▲ 1人の感染者から広がる人数の比較。はしかはインフルエンザの約10倍の感染力を持ちます。
はしかは、麻疹ウイルスによって引き起こされる感染症ですが、その最大の特徴は「極めて強い感染力」です。感染力の強さを示す指標である「基本再生産数(1人の患者から何人に感染するか)」は、インフルエンザが「1.2〜2」であるのに対し、はしかはなんと「12〜18」!これは、新型コロナウイルスをも遥かに凌ぐ、人類が知る中で最も感染力が強いウイルスのひとつです。
さらに恐ろしいのは、はしかが「空気感染」するということです。咳やくしゃみの飛沫だけでなく、ウイルスが空気中を漂い、同じ空間にいるだけで感染するリスクがあります。そのため、手洗いや一般的なマスクだけでは完全に防ぐことができません。
過去にはしかにかかったことがなく、ワクチンも接種していない(免疫がない)人がウイルスに暴露されると、ほぼ100%の確率で発症します。決して「ただの風邪」と侮ってはいけません。
▲ はしかの経過:風邪のような症状から始まり、全身に発疹が広がります。
はしかに感染すると、約10〜12日間の潜伏期間を経て、以下のような症状が現れます。
38度前後の発熱、咳、鼻水、目やになど、風邪に似た症状が出ます。この時期が最も感染力が強いとされています。
一旦熱が下がった後、再び39度以上の高熱が出るとともに、特有の赤い発疹が顔から全身へと広がります。
発疹が暗褐色になり、熱も下がって回復に向かいます。
はしかの本当の恐ろしさは、合併症にあります。約30%の患者に合併症が見られ、中耳炎、肺炎、脳炎などを引き起こすことがあります。特に肺炎や脳炎は命に関わる危険な状態で、先進国であっても約1000人に1人の割合で死亡すると報告されています。
「はしかの抗体があるか分からない」「ワクチンを打ちたい」
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▲ ワクチン接種で免疫の盾を手に入れましょう。ウイルスから大切な命を守れます。
はしかに対する特効薬(抗ウイルス薬)は現在存在しません。つまり、発症を予防する唯一にして最強の手段が「ワクチン接種」なのです。
はしかワクチンは非常に有効性が高く、2回の接種を受けることで99%以上の人が十分な免疫を獲得できるとされています。しかし、現在日本国内では、ワクチンの接種率が低下傾向にあり、これが今回の流行の一因とも考えられています。
ご自身が十分な免疫を持っているか、以下の表で確認してみましょう。
| 生まれ年 | 定期接種の状況とリスク |
|---|---|
| 平成12年(2000年)4月2日以降 | 【2回接種世代】基本的には免疫がある可能性が高いですが、母子手帳等で2回接種したか確認をお勧めします。 |
| 昭和47年(1972年)10月1日〜平成12年(2000年)4月1日 | 【1回接種世代】1回のみの接種では免疫が不十分な可能性があります。追加の接種を強く推奨します。 |
| 昭和47年(1972年)9月30日以前 | 【定期接種なし世代】自然感染して免疫を獲得している方が多いですが、感染歴がない方は全く免疫がない危険性があります。 |
💡 朋クリニックからのアドバイス:
「自分がワクチンを何回打ったか分からない」「過去にはしかにかかったか覚えていない」という方は、まずは抗体検査を受けることをお勧めします。採血で簡単に現在の免疫状態を調べることができます。
▲ 朋クリニックでは専門医が常時2診体制でみなさまをお迎えしています。
朋クリニックでは、内科・整形外科ともに常時2診体制で診療を行っております。内科には血液内科専門医、神経内科専門医が計5名在籍しており、はしかをはじめとする感染症から、様々な内科疾患まで、専門的かつ的確な診断・治療を提供しています。
はしかの感染拡大が懸念される今、ご自身と大切なご家族の命を守るためにも、少しでも不安がある方は、ぜひ当院にご相談ください。
※眼科、産婦人科、歯科は当院では対応しておりませんので、あらかじめご了承ください。
はしかは、非常に感染力が強く、重篤な合併症を引き起こす恐ろしい病気です。しかし、ワクチン接種という確実な予防法が存在します。今、私たち一人ひとりが正しい知識を持ち、適切な行動をとることが、社会全体の感染拡大を防ぐことにつながります。
📝 この記事のまとめ
- はしかの患者数が昨年の4倍に急増。感染力はインフルエンザの10倍。
- 空気感染するため、手洗いやマスクだけでは防げない。
- 免疫がないとほぼ100%発症し、肺炎や脳炎などの重篤な合併症のリスクがある。
- 発症を防ぐ唯一の方法は「ワクチン接種」。
- 接種歴が不明な方、1回しか接種していない年代の方は、抗体検査や追加接種を強く推奨。
※ 本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。ワクチンの在庫状況によっては、ご希望の日に接種できない場合がございます。事前にお問い合わせください。



