変形性膝関節症
黒坂 昌弘 先生
神戸大学整形外科 名誉教授 / 朋クリニック 整形外科
📝 この記事でわかること
- 変形性膝関節症の原因・症状・進行の流れ
- 「軟骨がすり減ったら治らない」は本当か?正しい知識
- 治療の5段階ステップ(運動・薬・注射・MRI・手術)
- 大腿四頭筋を鍛える推奨運動と体重管理の考え方
- よくある質問(水を抜くとクセになる?ヒアルロン酸は効く?)
- 朋クリニックへの受診・Web予約の方法
こんにちは、朋クリニックの医師です。今回は、患者さんから非常に多くご相談いただく「変形性膝関節症」について、神戸大学整形外科名誉教授・黒坂昌弘先生の監修のもと、できるだけわかりやすく解説します。
「最近、膝が痛い」「階段の上り下りがつらい」「立ち上がるときに膝が痛む」「正座ができなくなってきた」「病院で変形性膝関節症と言われたけど、結局どうしたらいいかわからない」…そのお悩み、朋クリニックにご相談ください。
変形性膝関節症は、単に「年だから仕方ない病気」ではありません。また、レントゲンで変形があるからといって、すぐに手術が必要というわけでもありません。膝の状態を正しく見極め、その人に合った治療を選べば、手術をせずに生活しやすくなる方もたくさんおられます。
膝の関節は、太ももの骨(大腿骨)、すねの骨(脛骨)、お皿の骨(膝蓋骨)からできています。骨と骨が直接ぶつからないように、関節の表面には軟骨があり、クッションの役割を果たしています。
変形性膝関節症では、この軟骨がすり減ったり、半月板が傷んだり、骨の形が変わってきたりします。その結果、膝の痛み・腫れ・水たまり・曲げ伸ばしの困難・O脚の進行・歩行障害などが出てきます。
▲ 左:健康な膝(軟骨がクッションの役割)/右:変形性膝関節症(軟骨のすり減り・骨棘・炎症)
レントゲンではかなり変形しているのに意外と歩ける方もいれば、変形は軽いのに痛みが強い方もいます。変形性膝関節症は「レントゲンの写真だけ」で判断する病気ではなく、痛みの場所・動作・腫れ・筋力・歩き方・O脚の程度・半月板や靭帯の状態などを総合的に評価することが重要です。
最初は「立ち上がるときだけ痛い」「歩き始めだけ痛い」「階段の下りで痛い」「長く歩いた後に痛い」「正座がしにくい」といった症状から始まることが多いです。
進行すると、膝が腫れる・水がたまる・膝が伸びきらない・O脚が目立つ・歩く距離が短くなる・痛み止めが手放せない・夜間にも痛む、という状態になります。
買い物・旅行・孫と遊ぶ・仕事・階段・散歩…こうした当たり前の日常が、膝の痛みによって少しずつ制限されていきます。早い段階で状態を知っておくことで、治療の選択肢が広がります。
原因は一つではありません。主な要因として、加齢・体重増加・O脚・筋力低下・半月板損傷・過去の膝のけが・仕事やスポーツによる負担・遺伝的な体質・女性ホルモンの変化・骨粗鬆症・歩き方の癖などがあります。
特に多いのは、O脚に伴って膝の内側へ負担が集中するタイプです。膝の内側にばかり体重がかかると、内側の軟骨や半月板が傷みやすくなります。するとさらにO脚が進み、さらに内側に負担がかかるという悪循環になります。
半月板損傷・偽痛風・関節リウマチ・鵞足炎・腸脛靭帯炎・骨壊死・疲労骨折・腰部脊柱管狭窄症による関連痛・股関節疾患からくる膝痛なども原因になります。特に急に強い痛みが出た場合・膝が熱を持って腫れている場合・発熱を伴う場合は、単なる変形性膝関節症の痛みではない可能性があります。
変形性膝関節症の治療で大切なのは、いきなり手術ではないということです。多くの方はまず保存療法(手術以外の治療)から始めます。国際的なガイドラインでも、運動療法や体重管理などの非薬物療法が重要視されています。
▲ 治療は5段階で考えます。多くの患者さんはステップ1〜3で十分な改善が得られます。
「今の治療で合っているか不安」「手術が必要か知りたい」
そんな方こそ、朋クリニックへご相談ください。
神戸大学名誉教授・黒坂先生の専門的な視点で、
あなたの膝に最適な治療方針をご提案します。
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整形外科専門医3名在籍・常時2診体制で診療しています
膝が痛いと動かなくなりがちですが、「動かない→筋肉が落ちる→膝が不安定になる→さらに痛くなる」という悪循環が起こります。特に大切なのが、膝を支える大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)です。
▲ 膝に負担をかけすぎずに大腿四頭筋を鍛える5つの推奨運動。自己流ではなく医師・理学療法士の指導のもとで行いましょう。
体重が1kg増えるだけで、歩行時の膝への負担は約3kg増加します。ただし、高齢の方が無理な食事制限をすると筋肉まで落ちてしまいます。大切なのは「筋肉を落とさず、たんぱく質をしっかりとり、膝にやさしい運動を組み合わせながら少しずつ体重を落とす」ことです。
手術を考える目安は、保存療法をしても痛みが改善しない・歩ける距離がかなり短くなった・日常生活に支障が大きい・夜間痛がある・膝の変形が強い・生活の質が大きく落ちているといった場合です。
| 手術の種類 | 対象・特徴 |
|---|---|
| 関節鏡手術 | 半月板損傷・関節内遊離体など、比較的軽度の病変に対して行う低侵襲手術 |
| 骨切り術 | O脚を矯正して膝への負担を分散させる。比較的若年・活動性が高い方に適応 |
| 人工膝関節単顆置換術 | 膝の内側または外側のみを人工関節に置き換える。靭帯が正常な場合に適応 |
| 人工膝関節全置換術 | 膝全体を人工関節に置き換える。重度の変形・痛みに対して非常に有効な選択肢 |
大切なのは、早すぎず、遅すぎず、適切なタイミングを見極めることです。手術を怖がりすぎて何年も痛みに耐え続け、筋力が落ちてから手術を考えると、回復に時間がかかることもあります。
▲ 朋クリニックには神戸大学整形外科名誉教授・黒坂昌弘先生が在籍。整形外科専門医3名体制で膝の痛みに専門的に対応します。
朋クリニックの大きな強みの一つが、神戸大学整形外科名誉教授・黒坂昌弘先生が在籍していることです。膝関節の構造・半月板・軟骨・靭帯・O脚・歩行バランス・手術適応・保存療法の限界など、これらを総合的に判断する専門的な視点を診療に活かせます。「まだ保存療法で粘れるのか」「MRIを撮るべきか」「手術のタイミングを考えるべきか」という判断が非常に重要な変形性膝関節症において、神戸大学名誉教授レベルの専門的意見を身近なクリニックで受けられることは大きな安心につながります。
朋クリニックでは、変形性膝関節症に対して、単に湿布や痛み止めを出すだけではなく、診察・レントゲン評価・痛みの原因の整理・リハビリテーション・注射治療・装具やサポーターの相談・生活指導・必要に応じた専門病院への紹介まで、段階的に対応します。
同じ「変形性膝関節症」でも、内側が痛い人・外側が痛い人・お皿まわりが痛い人・水がたまりやすい人・O脚が強い人・半月板が悪い人・腰からの影響がある人など、それぞれ治療方針は変わります。だからこそ朋クリニックでは、膝だけを単独で見るのではなく、歩き方・筋力・姿勢・生活背景まで含めて考えることを大切にしています。
※眼科、産婦人科、歯科は当院では対応しておりませんので、あらかじめご了承ください。
| 受診をおすすめする症状 |
|---|
| 階段の下りで膝が痛い・立ち上がりで膝が痛い |
| 膝が腫れる・水がたまる・膝がパンパンになる |
| O脚が進んできた・膝が伸びきらない・正座ができない |
| 歩く距離が短くなった・痛み止めがないと生活できない |
| 膝がガクッとする・夜も痛い・急に強い痛みが出た |
| 他院で変形性膝関節症と言われたが不安が残る・手術が必要かどうか相談したい |
📝 この記事のまとめ
- 変形性膝関節症は「年だから仕方ない」ではなく、適切な治療で改善できる。
- レントゲンの変形だけで判断せず、症状・筋力・歩き方を総合的に評価することが重要。
- 治療は5段階で考え、多くの方は手術なしで改善できる。
- 大腿四頭筋を鍛える運動と体重管理が治療の基本。
- 朋クリニックには神戸大学整形外科名誉教授・黒坂昌弘先生が在籍し、専門的な視点で診療。
- 早めに相談すれば、できることはたくさんある。
※ 本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。監修:神戸大学整形外科名誉教授 黒坂昌弘先生


