MRワクチン

麻しん(はしか)、風しんを予防するワクチンです。
このワクチンの接種により麻疹、風疹に対する抗体ができ、かかりにくくなります。
近年は麻しん、風しんが成人で流行しています。

成人がかかると重症になることが多く、成人にも接種が推奨されます。

第1期:1回目:1歳

1歳から2歳の間に麻疹・風疹にかかる可能性が高いので、1歳ですぐに接種が必要です。

第2期:小学校入学前(5.6歳ごろ)

5歳以上7歳未満の小学校に入学する前の年長さんのお子様が対象です。

秋にある小学校入学時の就学前健診で予防接種歴の確認がありますので、接種の機会を逃さないように接種を進めましょう。

ワクチンを2回接種する理由は、1回接種しても免疫が落ちてしまったり免疫がつかない場合があるからです。

小学校での集団発生を起こさないように、入学前に免疫を強化する必要があります。

 

麻しん

「はしか」ともよばれる、感染力が強い病気です。熱、軽い咳、鼻汁、発疹が主症状です。

風疹

発疹、微熱、首や耳の後ろのリンパ節が腫れることを主な症状とする感染症です。

 

ワクチン

成人でも感染する事から1990年生まれより前の方は2回接種していない可能性があります。

大人になってから今まで一度もMR混合ワクチンを受けていない方や、子どもの時に麻疹か風疹のワクチンを既に1回の接種は受けたことがあるけれども、患者さんと接触することがないなどの理由で免疫を強化する機会がなかった方も、2回目の接種が推奨されています。

医療従事者や教育関係者の方は必ず2回の接種を受けることをお勧めします。

また、海外渡航される機会のある方も2回の接種が推奨されます。

風疹ワクチンの場合は、妊娠時に風疹抗体価を測定する機会があります。

免疫を持っていない場合は、次の妊娠に備えてワクチンを接種することが推奨されています。
授乳中でもワクチン接種は可能です。

予防接種を受けたか、感染したことがあるか不明な場合は、積極的にMR混合ワクチンを2回接種しましょう。

費用について

予防接種には、定期接種任意接種があります。
定期接種は、予防接種法という法律に基づいて、市区町村が主体となって公費で実施するものです。
一方、任意接種は希望者が自己負担で行います。

お子様の場合は、定期接種の期間内であれば全額公費負担でMR混合ワクチンを接種できます。
ですが、任意接種の場合は自己負担となり、クリニックによって値段は異なってきます。

当院では11,000円です。

市区町村によって、定期接種を受けられなかった方や、妊娠を希望する女性や配偶者を対象に、公費の助成がある場合があるため、各市区町村に問い合わせてみましょう。

朋クリニック