2026年8月、今年はインフルエンザの流行が例年よりかなり早く始まっています。
厚生労働省が2026年8月28日に発表した第34週のデータでは、全国のインフルエンザ定点当たり報告数が1.11となり、流行開始の目安となる「1.00」を超えました。
これは、1999年以降では2009年に次いで2番目に早い流行入りです。

こんにちは。兵庫県明石市の医療法人社団来朋会 朋クリニックです。

「インフルエンザといえば冬」というイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし2026年は、まだ8月にもかかわらず全国的にインフルエンザの患者さんが増え始めています。

兵庫県でも、インフルエンザの定点当たり患者数は第33週の0.24から、第34週には0.71まで増加しています。
明石市では現時点で大規模な流行には至っていませんが、全国・兵庫県の動きを考えると、これから患者さんが増えてくる可能性があり注意が必要です。

「まだ夏だからインフルエンザではないだろう」と決めつけないことが大切です。
急な発熱、悪寒、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感、咳、のどの痛みなどがある場合は、早めに医療機関へご相談ください。

2026年はインフルエンザの流行開始が異例の早さです

厚生労働省によると、2026年第34週、8月17日から8月23日の全国のインフルエンザ定点当たり報告数は1.11となりました。
全国約3,000か所の定点医療機関から4,094人の報告があり、国が流行開始の目安としている1.00を上回りました。

前年同期は0.31でしたので、今年はかなり早い時期から患者さんが増えていることが分かります。

特に、夏休み後半から秋にかけては、旅行、人の移動、学校行事、イベントなどで人と接する機会が増えるため、今後さらに感染が広がる可能性があります。

「ただの風邪」と思っていたらインフルエンザ以外のことも

発熱や咳、鼻水、のどの痛みを起こす病気はインフルエンザだけではありません。

例えば、

  • 新型コロナウイルス感染症
  • インフルエンザA・B
  • RSウイルス感染症
  • アデノウイルス感染症
  • ヒトメタニューモウイルス感染症
  • パラインフルエンザウイルス感染症
  • ライノウイルス・エンテロウイルス感染症
  • 季節性コロナウイルス感染症
  • マイコプラズマ感染症・マイコプラズマ肺炎
  • 百日咳
  • パラ百日咳
  • 肺炎クラミジア感染症

などでも、よく似た呼吸器症状が出ることがあります。

特に「熱が続いている」「咳が非常に強い」「夜中も咳が止まらない」「何日も改善しない」という場合、インフルエンザや新型コロナ以外の呼吸器感染症が隠れていることがあります。

朋クリニックでは15種類を一度に調べる多項目PCR検査を導入しています

BioFire SpotFire Rパネル

朋クリニックでは、呼吸器感染症の原因をより詳しく調べるため、
BioFire SpotFire Rパネルによる多項目同時PCR検査を導入しています。

1回の鼻咽頭ぬぐい検査から、インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、マイコプラズマ、百日咳など、主要な呼吸器感染症の原因となる15種類の病原体を約15分で同時に測定することができます。

調べることができる主な病原体

ウイルス

  • 新型コロナウイルス SARS-CoV-2
  • 季節性コロナウイルス
  • インフルエンザA
  • インフルエンザA/H1-2009
  • インフルエンザA/H3
  • インフルエンザB
  • RSウイルス
  • アデノウイルス
  • ヒトメタニューモウイルス
  • ヒトライノウイルス・エンテロウイルス
  • パラインフルエンザウイルス

細菌

  • 百日咳菌
  • パラ百日咳菌
  • クラミジア・ニューモニエ
  • マイコプラズマ・ニューモニエ

なぜ「一気に調べる」ことにメリットがあるの?

発熱や咳の原因を症状だけで完全に見分けることは簡単ではありません。

特に、

  • 高熱が続いている
  • 咳が非常に強い
  • 息苦しい
  • 一般的な風邪薬で改善しない
  • インフルエンザ検査は陰性だったが症状が強い
  • 新型コロナ検査は陰性だったが発熱が続く
  • マイコプラズマや百日咳が心配
  • 肺炎を疑う症状がある
  • 家族や学校、職場で感染症が流行している

という方では、原因となっている病原体を早めに絞り込むことが、その後の治療方針を考える上で役立ちます。

「インフルエンザなのか、コロナなのか、それ以外なのか」まで一度の検査で詳しく調べられることが、多項目PCR検査の大きなメリットです。

ただし、この検査を発熱したすべての患者さんに行うわけではありません。
症状、発症からの時間、診察所見、年齢、基礎疾患などを確認した上で、医師が必要性を判断します。
また、保険適用の可否についても診察内容によって判断します。

特に検査を検討したいのは「呼吸器症状が強い方」「基礎疾患のある方」

朋クリニックでは、特に呼吸器症状が強い方や、感染症が重症化しやすい基礎疾患をお持ちの方では、必要に応じて詳しい検査を検討しています。

例えば、

  • 心臓病・心不全のある方
  • 慢性呼吸器疾患のある方
  • 糖尿病のある方
  • 腎臓病のある方
  • 免疫機能が低下している方
  • 高齢の方
  • 乳幼児
  • その他、医師が重症化リスクが高いと判断した方

では、単に「風邪でしょう」と経過を見るだけではなく、原因を早期に特定するメリットが大きくなる場合があります。

赤ちゃんから高齢者までご相談ください

朋クリニックでは、成人の患者さんだけでなく、赤ちゃん・乳幼児から高齢者まで幅広く発熱や呼吸器症状のご相談を受け付けています。

小さなお子さんや高齢者では、インフルエンザやRSウイルスなどをきっかけに症状が急速に悪化する場合があります。

特に、

  • ぐったりしている
  • 水分が取れない
  • 呼吸が速い、苦しそう
  • 顔色が悪い
  • 意識状態がおかしい
  • 高熱が続く
  • けいれんがある

などの症状がある場合には、早めの医療機関受診が必要です。
状態によっては、適切な高次医療機関をご紹介します。

インフルエンザと診断されたら「早めの治療」が重要です

インフルエンザでは、症状や年齢、基礎疾患、発症からの時間などを総合的に判断して抗インフルエンザ薬を選択します。

朋クリニックでは、患者さんの状態やご希望を確認しながら、

  • 点滴薬:ラピアクタ
  • 内服薬:ゾフルーザ
  • 吸入薬:イナビル

などから適切な治療方法をご提案しています。

「少しでも早く治したい」方にはラピアクタを積極的に検討しています

ラピアクタは点滴で投与する抗インフルエンザ薬です

朋クリニックでは、インフルエンザと診断された方の中で、症状が強く、
「できるだけ早い段階からしっかり治療したい」
という方には、ラピアクタによる点滴治療を積極的に検討しています。

ラピアクタはペラミビルという抗インフルエンザ薬を点滴で直接投与する治療です。
内服薬を飲み続ける必要がなく、吸入操作も必要ありません。

点滴で確実に投与できることから、朋クリニックでは早期改善を希望される患者さんにとって有力な治療選択肢の一つと考えています。

当院医師の臨床的な印象としても、ラピアクタ投与後に比較的早い段階から症状が楽になったと感じられる患者さんを経験することがあります。
ただし、効果の現れ方には個人差があり、すべての患者さんに同じ効果を保証するものではありません。

「明日どうしても外せない予定がある」という方こそ早めに受診を

インフルエンザは突然発症します。

「明日はどうしても外せない仕事がある」
「大切な出張がある」
「旅行の予定がある」
「新婚旅行を控えている」
「結婚式を控えている」
「子どもの修学旅行や遠足がある」

そのような大切な予定の直前に発熱してしまうこともあります。

その場合、我慢して翌日まで様子を見るより、できるだけ早く診断し、必要であれば早い段階から治療を開始することが重要です。

朋クリニックでは、患者さんの症状や予定、ご希望もお聞きした上で、ラピアクタ、ゾフルーザ、イナビルなどから治療方法を一緒に検討します。

大切な注意点
抗インフルエンザ薬を使用して熱が下がっても、すぐに感染力がなくなるわけではありません。
治療は「翌日の仕事・旅行・学校行事への参加を可能にするため」のものではありません。
周囲への感染を防ぐため、予定への参加可否については体調や感染性を踏まえて判断してください。

修学旅行・遠足など学校行事の場合

学校保健安全法では、インフルエンザは原則として
「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで」
出席停止となります。
幼児については解熱後3日を経過するまでが基準です。

そのため、薬で早く熱が下がったとしても、翌日に学校や修学旅行へ参加できるという意味ではありません。

大切な行事が控えている場合こそ、まず早めに診断を受け、治療と今後の予定について医師へご相談ください。

内服が希望なら「ゾフルーザ」

点滴ではなく飲み薬を希望される場合には、ゾフルーザも選択肢になります。

年齢、体重、症状、既往歴などを確認した上で、使用できるかどうかを医師が判断します。

「点滴までは必要ないと思う」
「飲み薬で治療したい」
という方も遠慮なくご相談ください。

吸入治療なら「イナビル」

吸入が正しく行える患者さんでは、イナビルも治療選択肢の一つです。

どの薬が一番適しているかは患者さんごとに異なりますので、
「ラピアクタ・ゾフルーザ・イナビルのどれが自分に合っているか」
を診察時に一緒に相談して決めていきます。

こんな症状があれば朋クリニックへご相談ください

  • 突然38℃以上の熱が出た
  • 悪寒・寒気が強い
  • 関節痛・筋肉痛が強い
  • 頭痛と全身倦怠感が強い
  • 咳がひどい
  • のどが非常に痛い
  • インフルエンザかコロナか分からない
  • マイコプラズマが心配
  • 百日咳が心配
  • 家族や職場、学校でインフルエンザが出ている
  • 高齢者や基礎疾患があり重症化が心配
  • 赤ちゃん・小さなお子さんが発熱している
  • 明日以降に大切な予定があり、できるだけ早く診断・治療を受けたい

発熱してすぐでも相談していいですか?

もちろんご相談ください。

発症からの時間によっては検査で病原体を検出しにくい場合もありますが、発熱したばかりだからといって必ず受診を待たなければならないわけではありません。

発症時間、症状、周囲の感染状況などを確認し、医師が適切な検査時期や検査方法を判断します。

2026年のインフルエンザは「冬まで待たない」ことが重要です

2026年は8月の時点で全国的にインフルエンザが流行シーズンに入りました。
これまでの「インフルエンザは冬の病気」という常識だけで判断しないことが重要です。

特に兵庫県では患者数が増加しています。
明石市・西明石周辺でも、これから感染者が増える可能性があります。

発熱、悪寒、関節痛、強い倦怠感、咳などが出た場合は、
「まだ夏だから大丈夫」と思わず、早めにご相談ください。

明石市で発熱・インフルエンザ検査なら朋クリニックへ

インフルエンザ・新型コロナ・RSウイルス・マイコプラズマ・百日咳など、呼吸器感染症を幅広く診療しています。

多項目同時PCR検査 BioFire SpotFire Rパネル導入
ラピアクタ・ゾフルーザ・イナビル対応
乳幼児から高齢者までご相談いただけます

医療法人社団来朋会 朋クリニック

兵庫県明石市明南町1-4-8

TEL:078-923-3456

発熱・咳・のどの痛みなどがある方は、来院前にお問い合わせください。

よくある質問

Q. 8月でもインフルエンザになりますか?

はい。2026年は全国の定点当たり患者報告数が8月の時点で流行開始の目安を上回っており、例年より非常に早い流行開始となっています。

Q. インフルエンザとコロナを一緒に調べられますか?

はい。朋クリニックでは通常の検査に加え、必要に応じてBioFire SpotFire Rパネルによる多項目PCR検査を行っています。
インフルエンザや新型コロナだけでなく、RSウイルス、マイコプラズマ、百日咳なども同時に調べることができます。

Q. マイコプラズマや百日咳も検査できますか?

はい。多項目PCR検査ではマイコプラズマ・ニューモニエ、百日咳菌、パラ百日咳菌、クラミジア・ニューモニエなども検査対象となります。

Q. ラピアクタを希望すれば受けられますか?

診察の上でインフルエンザの診断、年齢、症状、既往歴、腎機能などを確認し、医師が適応を判断します。
ご希望がある場合は診察時にお申し出ください。

Q. ゾフルーザやイナビルもありますか?

はい。朋クリニックではラピアクタだけでなく、内服薬のゾフルーザ、吸入薬のイナビルも採用しています。
患者さんの状態やご希望を確認しながら治療方法を選択します。

Q. 赤ちゃんや高齢者も受診できますか?

はい。乳幼児から高齢者までご相談いただけます。
年齢や全身状態、重症度によって専門医療機関での診療が必要と判断した場合には、適切な医療機関をご紹介します。

Q. 咳がひどいだけでも受診した方がいいですか?

強い咳が長く続く場合には、インフルエンザだけでなく、マイコプラズマ、百日咳、RSウイルスなどさまざまな感染症が考えられます。
息苦しさ、発熱、全身倦怠感などを伴う場合は早めにご相談ください。


この記事は2026年8月時点の公表情報および医学的知見をもとに作成しています。
検査や治療の適応は患者さんごとの症状、年齢、既往歴、診察所見などにより異なります。
医薬品の効果には個人差があります。

参考:厚生労働省「インフルエンザの発生状況」、兵庫県感染症対策センター、あかし保健所感染症発生動向、医薬品医療機器総合機構、ビオメリュー・ジャパン

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