寒暖差で鼻水・くしゃみが出る方へ|血管運動性鼻炎と体を冷やさない工夫
朋クリニック|季節の健康だより
朝、布団から出た途端にくしゃみが続く。外の冷たい空気に触れると、さらさらした鼻水が出る。そんなことはありませんか。
朝晩と日中の気温差が大きい季節は、温度の変化をきっかけに鼻の症状が出る方がいます。いわゆる「寒暖差アレルギー」です。冷えを感じる日は、羽織るものを一枚用意するなど、体を急に冷やさない工夫をしてみましょう。
対策の基本は、急な温度変化をできるだけ減らすこと。
体を冷やさない服装と、鼻に冷たい空気が直接入るのを和らげる工夫が役立つことがあります。ただし、保温だけですべての症状を防げるわけではありません。
寒暖差アレルギーとは?
「寒暖差アレルギー」は一般的な呼び方で、医学的には血管運動性鼻炎などの非アレルギー性鼻炎が関係します。花粉やダニに対するアレルギー反応とは異なり、気温・湿度の変化やにおいなどの刺激で、鼻水、くしゃみ、鼻づまりが起こる状態です。
鼻の粘膜の血管や分泌を調節する神経の反応が関係すると考えられています。「寒暖差で免疫力が落ちたから」「自律神経が乱れているから」と、それだけで原因を決めつけることはできません。
こんな場面で症状が出ていませんか?
- 朝、暖かい布団から出たとき
- 暖かい室内から、冷たい屋外へ出たとき
- 冷暖房の風が顔に直接当たったとき
- 入浴後や運動後、汗をかいた体が冷えたとき
透明な鼻水やくしゃみ、鼻づまりが繰り返され、目のかゆみは目立たないことがあります。ただし、こうした特徴だけで診断はできません。秋の花粉、ハウスダスト、風邪などでも似た症状が出ますし、複数の原因が重なることもあります。
体を冷やさないために、今日からできること
1.薄手の上着で、こまめに調整する
日中の暖かさだけに合わせて薄着にすると、朝夕に冷えてしまうことがあります。カーディガンなど脱ぎ着しやすい服を持ち、首元や足元も寒くないようにしましょう。厚着をしすぎて汗をかいた場合は、汗を拭き、濡れた衣服を着替えることも大切です。
2.外出時は、マスクで冷たい空気を和らげる
冷たい空気が鼻に入ると症状が出る方は、マスクの使用を試してみてください。吸い込む空気の冷たさや乾燥を和らげる工夫になります。息苦しさや暑さを感じる場合は、無理をせず調整しましょう。
3.冷暖房の風を、顔や体に直接当てない
エアコンの風向きや座る位置を変え、急に冷たい風に当たらないようにします。室内を過度に冷やしたり暖めたりせず、衣服も使って無理のない温度に調整しましょう。
4.朝の冷えと、お風呂上がりの湯冷めに気をつける
起床時はすぐに羽織れる服を手元に置いておくと便利です。入浴後は髪や体をよく乾かし、薄着のまま長く過ごさないようにしましょう。温かい飲み物も、冷えを感じたときのひと工夫です。
あわせて、煙や強い香りなど、ご自身が「これで鼻水が出る」と感じる刺激を避けましょう。症状が出た時間・場所・状況をメモしておくと、対策や診察に役立ちます。
花粉症や風邪との違いは?
目や鼻のかゆみが強い場合は、花粉やダニなどによるアレルギー性鼻炎も考えます。発熱、のどの痛み、強いだるさがある場合は、感染症など別の原因を確認する必要があります。
一方で、熱がないから風邪ではない、アレルギー検査が陰性だから寒暖差アレルギーだ、とは言い切れません。症状の経過と診察所見を合わせて判断します。
鼻水が続くときは、我慢せずご相談ください
鼻づまりで眠れない、仕事や勉強に集中できない、セルフケアをしても改善しない場合は、医療機関でご相談ください。症状や原因に応じて、点鼻薬などの治療を検討します。一般的な飲み薬の抗ヒスタミン薬では、十分に改善しない場合もあります。
市販の鼻づまり用点鼻薬のうち、血管収縮薬を含むものは、連用するとかえって鼻づまりが悪化することがあります。説明書に従い、使用を続けている方は医師・薬剤師に相談しましょう。
片側だけの鼻づまりが続く、血の混じった鼻水が出る、顔面痛や発熱がある場合も受診をおすすめします。息苦しさやゼーゼーする症状がある場合は、鼻炎だけと考えず早めに受診してください。
気温差のある日は、まず一枚羽織ることから。
「体を冷やさない」「急な温度変化を減らす」を意識しながら、長引く症状は原因を確かめて対処していきましょう。
明石市で鼻水・くしゃみにお困りの方へ
朋クリニックでは、内科で鼻水やくしゃみなどの症状をご相談いただけます。診察の結果、専門的な検査や治療が必要な場合は、耳鼻咽喉科などへの受診をご案内します。
医療法人社団 来朋会 朋クリニック
〒673-0001 兵庫県明石市明南町1-4-8
電話:078-923-3456
参考情報
- NHS:Non-allergic rhinitis
- ENT UK:Rhinitis and hayfever
- Mayo Clinic:Nonallergic rhinitis — Diagnosis & treatment
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療は個々の症状に応じて判断します。

